2010年04月27日号 < スマートダイエットのススメ < Topページ
筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻)教授
教育学博士(筑波大学)
国際老年運動学会(International Society of Aging and Physical Activity)理事,アメリカスポーツ医学会(American College of Sports Medicine)評議員,日本体力医学会,日本体育学会,日本運動生理学会の理事など国内外において要職を多数務める。
第9回: 減量成功の後のリバウンド防止法
これまで多くの方に効果的に減量していただくために、食生活や運動習慣化のあり方「スマートダイエットR理論」について解説してきました。今回は、スマートダイエットを総括するとともに、減量達成後のリバウンド防止法について述べたいと思います。
1.スマートダイエットは3(2〜4)か月程度で集中的におこなう。
2ヵ月よりも短いと、減量目標を達成することが困難です。また、短期間では、長期にわたって生活習慣を良好な状態に定着させるまでには至りません。逆に、取り組み期間が長いと、参加者の倦怠感やモチベーションの低下(中だるみ)が起こりやすいです。指導側と参加者の双方にかかる経済的、時間的、精神的負担も増大します。
2.短期間で十分な減量効果を出すためには食事改善が欠かせない。
(1)"適度"な(少ない)運動では、減量効果は出にくいです。
(2)"適度"な(軽い)食事改善では、減量効果は出にくいです。
(3) 運動を続けても、食事改善の程度が軽いと、減量効果は出にくいです。
3.「変わろう!」と決断する。
減量に成功する基本は、参加者自身がこれまでのよくない日常生活を悔い改め「変わろう!」と決断することです。決断後でも大きなストレスで暴飲暴食に走ってしまう可能性がある時には、指導者や減量をサポートしてくれる仲間と冷静に語り合いましょう。
4.リバウンド防止法
(1) 食事量は現状維持か、少しの増量にとどめましょう。
(2) 食事量を増やすなら、運動量を必ず増やしましょう。
(3) そのためには、運動の時間を長く、強度を少し高く、回数を増やす、などの工夫をこらしましょう。
(4)早寝早起きを心がけ、夕食後か朝食前に必ず運動しましょう。
(5) 食事改善も運動も納得して実行し、その習慣を大いに楽しみましょう。
(6) 体力や運動技能の変化に気づきましょう。
(7) 毎日、朝夕、体重を測定しましょう。
5.最後に
経験に基づく知識と効果を結びつけることが重要です。自分なりに上手な食事のとり方、仲間との食事交流のあり方、習慣化につながる運動の楽しみ方を見つけていただけたら、こんなにすばらしいことはありません。元高度肥満の人にとっては、数年間に限り体重が1年に1kg未満の増加であれば、リバウンドと考えなくてもよいでしょう。健診の結果(検査値)や体調をみながら、自分にとってのベスト体重を維持することが何よりも大切です。
( 2010年04月27日 更新 )
















