フィットネス・ボディ・リビング・シニアをテーマに、効率的なフィットネスダイエット、からだや住環境の悩みを解決する商品の開発をめざし環境に優しい健康的で快適な生活をご提案します。
Topページ > 健康ライフサポーター > 2011年04月13日号
|
西林 素子 [ダンサー・振付師] 1980年生まれ。3歳からジャズダンスを、4歳からクラシックバレエを始める。 東京大学文学部で美学芸術学を専攻しながら、イベントやTVなどでダンサーとして活躍。卒業後、塾の講師を経て劇団四季へ入団。退団後は舞台出演や振付をしながら、ダンス講師としても活動。2009年よりエアロライフのアドバイザリースタッフを務める。 [主な出演作品] 『ライオンキング』『地球ゴージャスHUMANITY』『キャバレー』『PALJOEY』など。 2011年8月には劇団EXILE『レッドクリフ―愛』に出演。 |
前回、人間は、基礎代謝、運動、食事のときにエネルギーを消費していることをお話しし
ました。
今回から、それぞれのエネルギー消費量とダイエットの関係について、もう詳しく説明し
ていきます。
まず、基礎代謝について。
基礎代謝では、心臓を動かしたり呼吸をしたり体温を保ったりするためにエネルギーが
使われますが、それらのエネルギーの量を自分でコントロールするのは明らかに難しい
ですよね。
そこで注目したいのが、筋肉量です。
基礎代謝で使われているエネルギーの約40%が筋肉によって使われています。
筋肉量の多い人と少ない人がいる場合、筋肉量の多い人の方が基礎代謝は高いのです。
つまり、上記の2人が同じ食事をし、同じ生活を送っていても、筋肉量の多い人の方が
余分な脂肪がつきにくいのです。
たまに、消費エネルギーよりも摂取エネルギーを減らそうとして、栄養不足になってし
まうくらいの過度な食事制限をするケースを見かけますが、筋肉量と基礎代謝の観点か
ら見ると、これはお勧めできません。
経験がある方もいらっしゃると思いますが、このようなダイエットでは最初は順調に体
重が落ちていきますが、ある時点で体重がまったく減らなくなってしまいます。
どうしてなのでしょうか。
消費エネルギーが摂取エネルギーよりも極端に少なくなった場合、身体は危機感を覚え
て省エネモードに切り替わります。
筋肉量が多い方が基礎代謝は高いのですから、筋肉量を減らせば少ない摂取エネルギー
でも足りる身体になるため、筋肉をどんどん分解して少なくしていってしまうのです。
筋肉が減った分、確かに体重は落ちますが、筋肉量が少なくなるため、基礎代謝も低下
していきます。
その結果、必死に食事制限で低く抑えている一日の摂取エネルギーと、身体が一日に消費
するエネルギーが釣り合うポイントが訪れ、そこで体重低下が止まってしまうのです。
このとき、体重は確かに減っているので一見痩せたように錯覚してしまいますが、体脂肪
の量はほとんど変化していないため、体脂肪率が高く、基礎代謝が低い身体が出来上がっ
てしまっています。
こうなったときに、過度な摂食の反動で過食に走ってしまったら大変です。
またたく間に余分な摂取カロリーは脂肪として身体に蓄えられ、ダイエット開始時の体重
に戻ったのだとしても、筋肉が減ってその分脂肪が増えたわけですから、身体の組成は元
に戻ったわけではなく、肥満体形に一歩近づいてしまった、ということになります。
過度な食事制限だけのダイエットがお勧めできない理由がお分かり頂けたでしょうか?
もちろん、摂取カロリーが消費カロリーを大幅にオーバーしている場合、食生活を見直し
て甘いものや揚げ物などを控え、摂取カロリーを必要な分だけに抑えることは必要です。
が、ただやみくもに食べる量を減らせばいいというものではなく、あくまでも、基礎代謝
でのエネルギー消費量を高めるためには筋肉量を上げる必要があるということに注意して、
筋肉形成に必要なタンパク質などの栄養素が不足しないような滋養豊かな食生活を心掛け
つつ、コンスタントに運動をして筋肉を鍛えていくことが大切なのです。